李商隠詩選 (岩波文庫)無料ダウンロードkindle
李商隠詩選 (岩波文庫)
によって 李 商隠
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内容(「BOOK」データベースより) 夢とうつつ、過去と現在、そのはざまにたゆたう愛のまぼろし。朦朧とした時空に透明な抒情を結晶させた晩唐・李商隠(八一一‐八五八)。散りばめられた典故、比喩と象徴を駆使した技巧―艶詩を恋愛詩に高めた珠玉の詩篇は、中国古典詩の極みともいうべき複雑な陰翳を燦めかす。
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今日まで600首前後が残り、そのうち詩94首を選んだとのこと。李商隠(811年〜858年)は晩唐の詩人。また、「無題」という題のつけ方は李商隠の創始したものらしい。中国文学にはめずらしく、恋愛を歌った詩人とうけとめられているが、そう簡単に括ることのできない詩人。例えば「薬転」は、さっばり何を言ってるかわからないとされる詩だし、巻頭に掲載されいている代表作の「錦瑟」も、脈略がつかみにくく、追悼なのか追憶なのかで解釈が分かれていたりする。彼の詩のわかりにくさは解説や註にも窺える。牛李の党争を意識させる詩を書いても、漢詩に定番の悲憤慷慨的な要素は皆無。王朝の滅亡や頽廃、傾国の美人や佳人のこと、快楽にうつつをぬかすような詩かと思うと必ずしもそういうわけでもない。艶詩のように見えても艶詩にはとどまらない内容。韜晦と幻想と耽美さの混合、ある意味ゴンゴリスモみたいな、サンボリズムみたいな彼の詩は、詩が何かの現実を直接説明するということを拒否し、「茫漠とした意味の拡がり」「多義的、重層的な意味の錯綜のなかに曖昧模糊とした世界が立ち現れる」と解説される。彼の詩を評して「朦朧美」というのはまさしくピッタリ。
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